過去ログ - アナスタシア「またひとつ、約束を」
1- 20
10: ◆C2VTzcV58A[saga]
2016/08/16(火) 16:40:28.33 ID:o5p7gtxyO
「私、よくいい子と言われます」

「でも、本当は欲張りで、寂しがりです」

「知ってる」

「かまってもらえないと、拗ねます」

「知ってる」

「子どもっぽいところ、あります。はしゃいでしまうこともあります」

「知ってる」

「……プロデューサーは、なんでも知っています、ね?」

「なんでもじゃない。大事な人のことは、よく知っているだけ」

「スパシーバ♪」

プロデューサーは、運転のために前を見て。
私は、星空を眺めるために窓の向こうを見て。
お互いがお互いの顔を見ていないけれど、表情が手に取るようにわかる気がする。

「私は……知らないこと、たくさんあります」

「それも知ってる。アーニャが新しいことをたくさん知ろうとしていることも」

「ダー。知りたいこと、たくさんあります。アイドルのこと。東京のこと。星のこと」

そして。

「……プロデューサーのこと」

「俺のことを知っても、そんなに面白いことはないぞ」

「……確かに?」

「おいっ」

「ふふ……冗談、です。ロシアンジョーク」

反応が面白くて、ついつい笑ってしまった。

「ボケ、に挑戦してみました。どうですか?」

「挑戦もなにも、もともと天然ボケの気はあると思うけどな……ああでも、意識したボケとはまた違うか」

「シトー? どうかしましたか」

「いや、なんでもないよ」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
14Res/16.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice