過去ログ - 響「ウラジオストクのヴェールヌイ」第10話〜最終話
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◆hc5Hlyk12iWK
[saga]
2016/08/16(火) 21:36:19.39 ID:lhRjor56O
長官『……余裕が失せたな。どうやら本当らしい』
提督『…………』
長官『こす狡い貴様のことだ、すでに複製でも用意しているのだろう?』
提督『……いいや。あれ1つだけだ』
長官『……まあいい。どちらにせよ、船内を漁れば全て分かる』
長官『本格的な尋問はそれからだ。今は少しだけ休ませてやろう』
長官『――――おい、そいつらをどこかに押し込んでおけ』
潜水Y『はッ!』
冷たい顔の潜水艦たちが、私たちを連れ出そうと促す。
機銃に挟まれた私たちは、重い足取りで歩き始める。
雷は不規則に息をしながら、ぶるぶると体を震わせていた。
モロトヴェッツは妹を肩で抱え、何も言わずに足を引きずっていた。
司令官は額に汗を浮かべて、抑え切れない焦りに歯を食いしばっていた。
提督「……す……い……」
響「……?」
提督「……すまない……ちきしょう……」
響「…………」
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