149:名無しNIPPER[saga]
2016/08/22(月) 14:05:27.95 ID:U4U8jo5Q0
翌日、思いついたようにイチが言った。
「ラジオ体操、来なくていい気がする」
朝の公園で、俺達は頷いた。
その一言で、それ以降の俺の夏休みの睡眠時間が延びたことは言うまでもない。
おそらく人生最後のラジオ体操を終えた後、イチとムギちゃんと、三人で俺の家に帰る。
ねえちゃんは今日も学校だった。
「文化祭の準備がある」
生徒会役員は忙しそうだ。
朝の教育番組を三人で眺めていると、玄関の方から話し声が聞こえてきた。
ムギちゃんがパタパタと走っていく。
「おはよう」
「おはよう」
玄関を開けると、チヨきょうだいが並んでいた。
ハルくんは今日は眠そうではなかった。でも寝癖立ってるぞ。
六人でリビングに自由に座り込んで、昨日のように交代でゲームをする。
俺とチヨはすぐに飽きて、子供三人とイチが競っているのを後ろから眺めていた。
「なんかね」
チヨが話し始める。
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