153:名無しNIPPER[saga]
2016/08/22(月) 14:10:52.63 ID:U4U8jo5Q0
セミの声が身体に響く。
暑さで頭がぼーっとする。ちょっと心地いい。
「夏休み、満喫してますかー?」
いつの間にか、隣にこなたが座っていた。
「まあ、そこそこ」
なぜか制服。補習かなんかの帰りだろうか。
「それくらいが一番いいんですよねー」
こなたは足を伸ばして、大きく伸びをした。
びっくりするくらい白い脚。まるで日に当たったことがないようだ。
「『今超楽しい! 不満とかない!』……なーんて人は、たぶん何かを捨ててしまった人です」
「うーん……」
ひねくれているようだけど、わからないでもなかった。
夏休みって、満喫しだすと、ちょっと学校が恋しくなる。
けど、学校に行ってる間は、ひたすら休みが待ち遠しい。
二律背反。アンチノミー。
なんだかなぁ。
「ところでー、合宿の方は、結局どなたが行かれるんですかー?」
「えっと」
イチと、俺と、チヨと、ナナコと、部長。
男女比が夢のような割合だ。ふへへ。
「子供だけは作らないでください、とお母様にも言われてるでしょー」
つくらないよ。
そんな度胸があれば先に彼女できてる。
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