193:名無しNIPPER[saga]
2016/08/23(火) 22:20:02.44 ID:95OtfHS60
案の定、帰りは荷物がすごいことになっていた。
全員が荷物を持って、ハルくんと俺は、反対側の手で花火の袋も抱えていた。
電車の中は人が多かったので、子供達をなるべく優先的に座らせる。
ハルくんはチヨに席を譲った。
しばらく電車に揺られていると、ムギちゃんとなーちゃんはチヨの肩で眠ってしまった。
二人に挟まれているチヨも、頭を揺らしながらウトウトしている。
空いた席に座るようにしていると、自然に、イチと俺で並ぶ座り方になっていた。
今日はそういう日らしい。
「部長のおばあちゃんの家、どんなところか聞いた?」
周りの迷惑にならないように、声を潜めてイチが尋ねてくる。
「いや、聞いてない」
「なんか、家のすぐ目の前に海があるらしいよ」
「まじで?」
「うん、泳いでもいいって」
それは楽しそうだ。
「掃除が終わったら泳がなきゃな」
「ムギちゃん、水着あるのかな?」
「ねえちゃんのお古とか、探せばあると思う」
どうせ行くなら、掃除だけじゃなくて、しっかり遊ばないと。
というか、一泊二日しかないんだから、初日のうちに掃除は終わらせて、後は遊ぶくらいの時間割にしたい。
掃除ばっかりしてても、なんだか勿体無いし。
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