21:名無しNIPPER[saga]
2016/08/17(水) 20:53:04.69 ID:cSUEPfQ20
「ただいまー!」
部長が建てつけの悪い扉を勢いよく開く。何故だか、この人は毎回、扉を全開にする。
「……やは」
「……おかえりなさいませ」
イチとナナコが力なく机に伏せていた。
「……何か、あったの?」
チヨが不安そうに尋ねたが、原因は一目瞭然だった。
「……わかりませんでした」
「頭がこんがらがってむり……」
部長が、「え、なに?」と俺と二人の顔を交互に見る。
「答え言おっか?」
「まだ待ってください!」
ナナコが起き上がった。
「……家に帰ってから教えてください」
ナナコの目は赤くなっていた。そんなにか。
「何してたんだい、二人とも?」
部長が空気を読まずにスキップで近づいて、二人の肩をたたく。
「あいつが変に難しい問題出してきたんです」
「答えないと、私たち……」
疲れと謎のテンションで二人はおかしくなっていた。
俺か。俺が悪いのか。
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