214:名無しNIPPER[saga]
2016/08/24(水) 13:08:20.98 ID:ifFcB1G70
目が覚めると、外ではひぐらしが鳴いていた。
夕方。田舎。
そして寒い。
タオルケットが全て隣に巻き取られていた。
「……寒いんですけど」
「私はちょうどいいかな」
ねえちゃんの声が背中越しに聞こえる。
身体を起こすと、首元が凝っていて痛いことに気付く。
隣を見ると、丸まったままこちらを見つめるねえちゃんが見えた。
「……なに?」
「……なんでもない」
ねえちゃんが表情を変えずに返事をする。
頭以外は、全身綺麗にタオルケットの中。
「そろそろ、晩ご飯、食べるよ」
扉越しにチヨの声が聞こえてきた。
ねえちゃんが布団を剥ぎながらガバッと起き上がる。
「お腹すいた」
睡眠欲と食欲に忠実なのは健康な証拠。
立ち上がって、ねえちゃんと肩を並べながら軽く伸びをする。
ノースリーブだったので、いろいろと見える。
ふむ。
でも、ねえちゃんなので問題なかった。
329Res/334.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。