308:名無しNIPPER[saga]
2016/08/28(日) 23:44:05.22 ID:ilA7zgD60
次の日は、驚くほど目覚めが良かった。
こんなに清々しい朝があるとは思ってもいなかった。
昨日のことを思い出して、思わずニヤける。
すぐに頬をおさえる。
ベットの上を意味もなく転がりまわった。
あれ、もしかして夢だったのかも、と新たな可能性が俺の中で芽生える。
不安になって、スマホを手にとる。
でも、こんな時間から連絡するのはまずいかな、と思いながらホームボタンを押すと、
画面の時間には、七時十三分、とかいてあった。
玄関のチャイムが鳴る。
今日は、ねえちゃんは生徒会の手伝いに行く、と言っていた。
扉を開けて、急いで玄関に向かう。
母はもう出かけていた。
玄関の扉に手をかけて、あ、顔も洗ってないや、と思ったけど、そのころにはもう扉を開けていて、
「やは」
と、少し照れたようにポニーテールを揺らす彼女をみて、
昨日のことは夢じゃないな、と確信して、
「おはよう」
と、俺は答えていた。
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