52:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 21:10:25.99 ID:RhqsoqHZ0
「あの、真壁くん……」
と、後ろから控えめな声がかけられる。
振り返ると、今ユウキが座っている席の持ち主が、申し訳なさそうに声をかけていた。
前髪を分けて、おでこを出した髪型の、おとなしげな女の子。メガネ。
ザ、図書委員、という感じ。と言うか図書委員だった。
「あ、ごめんごめん」
ユウキは片手軽く上げて謝りながら、席の持ち主に椅子を返した。
女の子は少しためらいながら机の中に厚い本をしまい、落ち着かなさそうに腕時計を確認していた。
ユウキは自分の席に帰っていく。
至って普通の朝だった。
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