54:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 21:14:01.79 ID:RhqsoqHZ0
「ちなみに不審者、イヤホンをした女子生徒に後ろから抱きついた後、走って逃げたらしい。怖いね」
「それ俺かもしれないっす」
「ついに真壁を警察に突き出す時が来たか」
「すみません冗談です」
こういった冗談もきちんと相手にしてくれる先生。ウチの高校では珍しいタイプの先生だ。
「というか、襲われそうな道でイヤホンして歩いてるのもどうかと思うけどね。防犯意識がなんとやら」
「本当は襲われたいんだろ? みたいな」
その一言に、教室が静まり返る。ユウキに女子からの冷ややかな視線が注がれる。
可哀想な子。
「それはエロ本の読みすぎっていつも言ってるでしょ」
「俺、エロ本なんか買ったことないっす」
「その辺落ちてないの?」
それ、今となっては都市伝説ですよ。最近はそんなもの見る機会は滅多にない。
「へぇ、そうなんだ……カルチャーショック」
きいちゃん年寄りくさーい、と、どこからか女子が囃し立てる。
そういうことを言う奴に限って、高校のうちから濃い化粧をしてたりする。大人になってから肌が荒れるぞ。
「いいの、若いうちにすることは楽しんだから、今は年寄りくさいことを言って楽しむ時期なの」
きいちゃんはたまに変なことを言う。が、堂々としているあたりはかっこいいと思う。
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