83:名無しNIPPER
2016/08/19(金) 20:17:52.29 ID:F+nlZ94w0
「迷惑でしたか?」
「そんなことないよ」
喫茶店から少し歩いたところにある、小さな公園。そこのベンチに、俺とコヨミちゃんは座っていた。
「にしても、コヨミちゃん、バイトしてるの?」
「バイトというか……お手伝いです」
「お手伝い」
会計の時、店員として出てきたのはやっぱりコヨミちゃんだった。
まさかこんなところで会うなんて思わなくて、お互い、動揺した。
が、冷静に考えれば高校生なんだからバイトしててもおかしくないし、俺が普通にお金を払うことに変わりはない。
俺は三人で食べたポテトとコーラの代金を払った後、出口で待っていた三人と、トボトボと目的もなく歩き、十分程したところで、「……帰るか」とイケメン君がポツリと呟いたところで、解散した。
「また月曜日ー」と、暗に日曜日は会わないという事を言ってるかのような挨拶をした後、
俺たちはバラバラの方向に歩き、俺は一人で公園に向かった。
で、そこでコヨミちゃんからLINE。「今から暇ですか?」
うむ。
というわけで、たまに話す後輩と二人、暑い公園で、よくわからない雰囲気の中、
蝉の鳴き声を聞くことになっていた。
二人で自動販売機のやけに高いジュースを買って、ベンチでくぴくぴと飲む。
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