93:名無しNIPPER
2016/08/20(土) 09:01:36.91 ID:D33bbYIF0
「というか、知り合いだったんだね」
「何というか、お互いね」
「お互いというか何というか」
コンビニで適当に食べ物を買った帰り道、イチ、ねえちゃん、俺の三人で並んで、雨の降る道を歩いていた。
俺が三人分の荷物を持って、二人が同じ傘に入っている。
二人が入るんだし、食べ物が濡れると困るし。
「家が隣とか、漫画みたい」
霧雨とも言えそうな小雨の中、イチはねえちゃんの隣で、そう呟いた。
「漫画みたいに部屋を行ったり来たりとかはないけどね」
ねえちゃんがそう答えて、付け足す。
「というか玄関が一番入りやすいし」
「ね」
「ふうん」
イチは適当に相槌を打つと、前を向いて、ねえちゃんに遅れないようにてくてくと歩いた。
ねえちゃんは歩くのが速い。
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