26: ◆s2tmI36vx6[sage saga]
2016/08/17(水) 22:12:05.08 ID:Kv6ZLMLWo
日本戦車道連盟 本部
理事長「そうは言ってもねえ角谷くん、それは仮定にしか過ぎないわけで…そもそも風による低周波で戦車が暴走すると決ま
ったわけでも…」
杏「ですが、この結果を見てください。これだけ広範囲の戦車が全て暴走なんてことになればどうなるか…それに、あきつま
るにも多くの戦車が処置をされないまま残されているんでしょう?」
理事長「でもそれって大洗の生徒さんたちで出した解析でしょ?悪いけどお上を納得させられるようなものではないんだよ…」
みほ「気象庁の予報によれば、台風19号は明後日の未明に首都圏を直撃します。プログラムの解析を待っている時間はありま
せん…仮定にしか過ぎないとおっしゃられますが、今のところそれを否定する根拠が何一つ存在しないのも事実です」
杏「もしこのシミュレートの結果が現実のものとなった場合…その危機を未然に防げなかった責任を誰が、どのように取って
くれるんでしょうねぇ?」
亜美「はぁ、…ほんとあなたたちには呆れてものが言えないわね…末恐ろしい高校生だわ。しかし、私は彼女たちの見解に賛
同します。台風上陸となればただでさえ被害に備えなければならないときに、そんな事態になればどれほど国民の生命と財産
が脅かされるか」
理事長「蝶野くんまで…そういうのは警察や消防に…」
杏「理事長、競技用とは言え戦車ですよ?台風の進路を変えるか、超高層をなぎ倒すか、首都圏にひしめく戦車を無力化する
か、…それとも。四者択一、決断をお願いします」
理事長「…はぁ、本日未明より台風の通過を確認するまでの期間、都内における戦車道用車輌の使用を全面的に禁止する勧告
を出す。警察や消防、自衛隊に隣接する各県へも協力を求める。…これでいいかね?」
みほ「いえ、あの…停止中の車両も勝手に動き出す恐れが…音で暴走を始めるとなれば屋内にしまってもどうなるかわかりま
せんし…」
杏「あのー理事長、蝶野さんも…台風がしでかしたことであれば、それがどういうことであれ責任がどうこうという問題には
ならないと思いません?…なんせ台風のすることですから」
理事長「…いや、それは…ああ、そうね、台風のすることだもんねぇ…」
亜美「あっはは!やっぱあなたって末恐ろしいわね!ベリーナイスよ!」
杏「じゃあ私たちはこれで、学校に戻って台風の上陸に備えます」
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