2: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/08/21(日) 23:35:58.07 ID:Aj1Xs5gP0
文章とは文字の有意味の配列であり、書き手がいる以上、配列された文字は何かしらの意味を持つ。文字はコミニュケーションツールであるから、文字の組み合わせによって存在する文章にはどうしたって意味が生まれる。この本質は厄介で、文字が文字たる所以は意思伝達の道具であるが故に、コミニュケーションツールとしての意味を剥奪してしまえば、ただの記号に成り下がってしまう点にある。
記号の羅列は最早文章とは呼ばない。何事にもルールがあり、ルールの中に自由がある。文字を用いて文章を書く行為は、特定でも不特定でも誰かに意思伝達という、言葉の意味を伝える行為そのものなのだ。少なくともルールを守って文字を配列させなければ、それは文章と呼ばれないだろう。
あるいは、文字を用いなければ容易に、純粋に意味のない文章を書くことができるのかもしれない。しかし、わたしは文字を用いない文章の書き方を知らない。
いや、ここは素直に、意味のない文章の書き方を知らないというべきだろうか。
本棚に目をやると、そこに並ぶタイトル群はどれも意味のある文字列。さすがに意味のわからないタイトルはあっても、意味のないタイトルはなさそうだった。
投映されたキーボードとディスプレーを消す。提出されたレポートを評価する作業はまだ半分ほど残っていたが、どうせこのまま作業を続けても、妄想が膨らむだけで進まない。けど、このまま妄想に耽るのはいささか不毛過ぎる気もする。
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