過去ログ - 千川ちひろ「紫煙の奥から」
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6: ◆K5gei8GTyk[sage saga]
2016/08/22(月) 21:16:42.09 ID:Bte9AddR0
 わたしのくちびるに触れて、少しだけ湿ってしまった煙草を所在なげに手の中で転がしながら、依然としてわたしは喫煙室にいる。

 今日の分の仕事は終わっているので、あとは自宅に帰るだけ。

 それでもなんとなく、このままもう少し座っていたかった。


 「あれ、ちひろさん」

 ベンチにもたれてぼうっとしていると、聞き覚えのある声がわたしの名前を呼ぶ。

 「え、あ……」

 咄嗟のことに言葉が出ず、口ごもってしまった。

 誰も来ないと思っていた喫煙室の扉を開けて、顔なじみのプロデューサーが姿を見せたからだ。


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