過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
1- 20
11:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:24:19.19 ID:Yu37ZZYbO
「ばいきんまん!中はどうなってるの?」

「うるさい!ちょっと扉が歪んで開かないだけだし、ちょっと故障してるだけなのだ!」

「やっぱり外には出られないんだね!」


ハサミの刃が再びぼくを狙い定めて、アームがかすめるように後ろに伸びていく。
ぼくは両腕が同時に攻撃してくるのを待った。
腕が伸びきって元の位置に戻るまでには、少しだけ時間がかかる。


「いまだ!」


ぼくは二つのハサミをギリギリでよけて、一気にメカの本体へと向かった。
きっとばいきんまんはメカの頭の方に乗り込んでいるのだろう。
全力で飛んでいくと、チラッと扉のような切れ間が目に入った。
ぼくは夢中で扉の隙間に指をかける。


「ばいきんまん!」

「そこにいるのか!?」


やっぱりばいきんまんは中に居たようで、扉の向こうから彼の声が聞こえた。
ぼくは力いっぱい扉を引き剥がそうとしたが、金属がきしむ音がするだけで、扉はびくともしない。


「バカ!はやく逃げろ!」

「今助けるから……!」


ぼくは腕に力を込め続けて、なんとか扉を少しだけ歪ませた。
隙間からばいきんまんの姿が見える。
彼はそこら中を怪我していて、動くのも大変そうだった。
中の様子は思っていたより酷く、機械がめちゃくちゃに壊れている。


「あと少し……!」


ぼくは壁に足をかけ、全身に力を込めた。
扉は隙間を広げて、少しずつ剥がれていく。
しかし、いつの間にかハサミがぼくを見つけて、すぐ横にまで迫っていた。
ぼくは飛びのいたけど、一瞬だけ遅かった。

ハサミがぼくをはじいて、ぼくの体は宙に投げ出される。
そこにもう片腕のハサミが襲いかかってきた。

よけられない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
107Res/140.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice