過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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オータ
◆aTPuZgTcsQ
[sage]
2016/08/23(火) 15:25:43.25 ID:Yu37ZZYbO
「アンパンマン!」
ぼくを呼ぶ声が拡声器から聞こえる。
ぼくは体を守るように、腕を前で組んだ。
それがなんの効果もないことを、ぼく自身が一番分かっている。
なのに、ハサミはぼくを切り裂かなかった。
「そんな……!」
辺りに金属が押し潰される、大きな音が響く。
組んだ腕の隙間から見えたのは、恐ろしい光景だった。
ぼくは空中で体勢を立て直し、バイキンメカの方へ近づく。
ぼくを襲おうとしたハサミは軌道をそれて、バイキンメカの体に突き刺さって止まっていた。
メカは地面に倒れて少しも動かずに、ビリビリと紫色の雷を纏っている。
「ばいきんまん!」
ぼくは青ざめながら、操縦室の方へ向かった。
操縦室は頭の方にあるので、ハサミが直接刺さっている訳じゃない。
けれど、衝撃は大きかっただろうし、ばいきんまんはきっと大怪我をしただろう。
「返事をして!ばいきんまん!」
ぼくは、さっきよりもさらに歪んだ扉に手をかけた。
しかし、メカ全体を覆った雷がぼくの腕を弾いてしまう。
メカの温度もものすごく高くなっているみたいだった。
このままじゃ、彼が死んでしまう。
「ばいきんまん!」
さっきから返ってこない返事を待ちながら、ぼくはもう一度扉に手をかけた。
扉の電流がバチバチと弾けて、ぼくの腕をしびれさせる。
どうしても力がうまく入らない。
それでも、彼に声をかけ続けると、中から物音が聞こえた気がした。
「ばいきんまん!聞こえる!?」
「うるさいのだ……」
うっとうしそうなか細い声が、確かに聞こえた。
けれど、扉の隙間は衝撃で塞がってしまい、中の様子は分からない。
はやく彼を助けなければ。
ぼくは扉を引っ張り続けていた。
なのに。
「もういい……」
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