過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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25:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:45:07.59 ID:Yu37ZZYbO

ジャムおじさんは驚いた表情でぼくを見た。
そんなジャムおじさんに、ぼくははっきりと告げた。


「それでもぼくは、もう一度ばいきんまんと会いたいんです。
いけないことかもしれないけど、変える方法があるなら、ぼくは運命を変えたい。
ジャムおじさんが、悲しんでもぼくは……ばいきんまんを生き返らせに行きます」


ジャムおじさんはすでに悲しそうな目でぼくを見た。
そんな目で見られると、胸が苦しくなってしまう。
ぼくは決意が揺らぎそうになるのを、繋ぎ止めようと頑張った。


「アンパンマン。理の本は、この世界にとって、一番重要な本なんだよ。
扱い方を少しでも間違えば、この世界は消えてしまう。
それでも、行くのかい?」


ぐらぐらと崩れていきそうな足場になんとか踏ん張って、ぼくは答えた。


「はい」


ジャムおじさんは、そうかい、と一言だけ言って、もうぼくたちを止めなかった。
そして、そのまま部屋を去っていこうとした。
ぼくは思わず、その後ろ姿を引き留めてしまう。


「ジャムおじさん」


するとジャムおじさんは落ち着きのある声で言った。


「ここからずっと北に飛んでみてごらん。
きっとなにかが見つかると思うよ」


そのままジャムおじさんは部屋を出ていって、自分の部屋に戻ったようだった。


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