過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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36:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:00:31.75 ID:Yu37ZZYbO

けれど、こどもたちはブーメランに夢中で、なかなか校舎に戻ろうとしなかった。
それどころか、ぼくの方が逆に誘われてしまう。


「ねぇねぇ、わたしが作ったブーメラン投げてみて!
すごいんだよ!」

「う、うん。分かった」


受け取ったブーメランを投げてみると、ブーメランはふらふらとよろめくように飛んで、落っこちそうになるギリギリでぼくの手元に戻ってきた。
その様子がとてもおかしかったからしく、女の子は楽しそうに笑っている。


「ね!すごく変でしょ?もっかいやって!」

「うん」


言われるがままに投げると、ブーメランはまたよろよろと飛んで、コツンと木の幹に当たり落っこちてしまった。
女の子はとても面白かったようで、また楽しそうに笑った。


「おっかしー!変なのー!」

「うん……楽しいね!」


ぼくは女の子と一緒にブーメランを拾いに行って、なんども投げた。
そうしていると、他の子達も寄ってきて、ブーメランをとっかえっこして欲しいと言われたりもした。
ぼくはみんなとブーメランを投げて、二個同時にキャッチしたり、ブーメランと一緒に飛んだり、気がつくといっぱい遊んで、たくさん笑っていた。
そんなぼくの背後に、突然影が忍び寄る。


「アンパンマン、なにしてるんです?」

「しょ、しょくぱんまん……」


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