過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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39:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:04:30.43 ID:Yu37ZZYbO

「みんな、私たちちょっとだけ席を外しますね」

「えっ……帰っちゃうの?」

「ちげーよ。少しアンパンマンと話をするだけだから、ちゃんと給食食べて待ってろよ」

「ホラーマンは、こどもたちとお話しててあげてください」

「私は仲間外れなんですね〜。ま、でも、こっちの方が楽しそうだから、いいでしょ」


寂しそうな顔をするこどもたちを置いて、ぼくたちは校舎の職員室へと向かった。
職員室の中は木の机や椅子が整理されて置いてあり、奥には立派な紫色の旗もかけられていた。
どれも、街の学校とは全然違う。


「ここは不思議なところだね」

「ああ、一見めちゃくちゃな場所だけど、こどもたちの居場所にはなってるな」

「居場所かぁ……。この島にはたぶん、こどもたちしかいないんだよね?
お父さんとお母さんはどこへ行ったの?」

「それは、話すと長くなりますね」


そう言って、しょくぱんまんはぼくに椅子を勧めてくれた。
ぼくたちは三人同時に座り込む。
そして、カレーパンマンが最初に話し出した。


「実はな、ここの子たちの親はいないんだ」

「それって、どういうこと?」

「きっと大昔にはいたんだと思うぜ。きっとこの世界ができるずっと前には、いたんだと思う」

「ずっと前に……」

「おそらく何百年も前のことでしょう。
あの子たちは、病気にかかっていたので、この島に来ることになったんです」


ぼくは恐ろしい考えが浮かんでしまい、そのまま二人にたずねた。


「もしかして……あの子たちは捨てられたの?」


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