過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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46:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:15:38.97 ID:Yu37ZZYbO

「君たち相当頭良さそうですけど、本当は何才なんですかね?」

「それは聞かないでよ。ちょっと恥ずかしいから」

「あー、昼間あんなに遊びましたもんね〜。
これで100才越えてる!なーんて言われたら、どんな顔すればいいか分からないですホラー」

「100才は越えてないよ!」


こどもたちは楽しそうに笑った。
それを信じられない気持ちで聞いていると、ホラーマンがぼくに耳打ちする。


「笑いましょ、アンパンマン。
この子たちがここにいられるのも、あとわずかなんです。
わたしたちが笑わないで、誰が笑わせてあげられるんです?」


ぼくはびっくりしてホラーマンを見た。
けれど、ホラーマンはすでに笑っていて、またこどもたちを笑わせている。
なぜこんなことが出来るんだろう?
ぼくとホラーマンの違いはなんなのか、ぼくにはまだ分からなかった。
戸惑うぼくに、こどもたちが声をかける。


「そう言えば、アンパンマンって、カレーパンマン達みたいに、あんパンを配ってたりするの?」

「うん」

「もしかして、今も持ってる?」

「うん、あるよ」

「じゃあ、私ちょっと食べてみたいな」


女の子はぼくに気をつかってくれたようで、ぼくに微笑みかけた。
ぼくは慌てて、頭をちぎって女の子に手渡した。
その様子を見て、こどもたちが少しどよめく。


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