過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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50:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:21:05.05 ID:Yu37ZZYbO

「アンパンマン!なにしてるんですか!」


はっと気がつくと、ホラーマンはこどもたちを連れて祠から逃げ出していた。
ぼくも後に続こうとしたけど、魔神の剣が振り下ろされて、出口が崩れて塞がれてしまう。
天井の穴から逃げようとしても、大きな魔神の体に阻まれて、飛んでいくことは出来なかった。
どうやら戦うしかないみたいだ。


「アンパーンチ!」


パンチが当たると、魔神は少しふらついた。
かなり重たい体だから、横倒してしまえば立ち上がるには時間がかかるかもしれない。
ぼくは祠の中を回って、スピードをつけて足を魔神に打ち付けた。


「アンキーック!」


しかし、魔神がもう片方の腕に持っていた、石の盾に阻まれてしまう。
ぼくはすかさず体勢を立て直して、魔神の剣から逃げる。
魔神を転ばせるには、顔に衝撃を与えるしかなさそうだ。
動きは遅いし、盾と剣を引き付けられれば、飛んで顔をパンチすることは出来るはず。

ぼくは斬りつけてきた剣をよけて、分厚い壁のような盾もよけて、魔神へと近づいた。
あと少しでパンチが当たる。
そう思ったのに、魔神は突然ぼくの方を向いた。
そして、瞳を怪しく光らせて不気味な笑みを浮かべる。

ぼくはとっさに魔神から離れた。
するとぼくの居たところを赤い光線が走り、祠の床や壁を真っ二つに切り裂いた。
それに驚いている暇はなく、魔神は目から光線を出し続ける。


「これじゃあ、みんなも危ない……!」


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