過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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51:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:22:12.77 ID:Yu37ZZYbO

ぼくはみんなが逃げていった、扉があった方とは反対側に立ち、魔神を引き付けた。
魔神は口元に笑みを浮かべて、目から光線を出している。
木の板が光線でどんどん切り裂かれ、衝撃で宙を舞った。
すると、やっと通れるぐらいの穴が出来て、ぼくはそこから飛び出した。


「やった、これで……」


このまま、石を海に捨ててきてしまおう。
そう思ったのに、ぼくの考えは甘かった。
崩れた祠の方から、こどもたちの悲鳴があがった。


「助けて!アンパンマン!」


その声は確かにぼくの耳に聞こえた。
ぼくは全速力で飛んで、こどもたちと魔神の間に入り込む。
そして、ぼくは魔神の剣をこどもに届く前に受け止めた。


「アンパンマン!」


恐ろしいものを見たような声が響いたけど、ぼくはまだ真っ二つにはされていなかった。
なんとか両手で剣をはさみ、こどもたちから遠ざけようとする。
けれど腕に力が入らず、段々と刃がぼくに近づいてきていた。
それは、あのときアームを止められなかったさまとよく似ていて、ぼくは胸が苦しくなった。

ぼくは、またみんなを守れないのだろうか。


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