過去ログ - 死神「ハッピーバースデー!」ッパーン! 男「いや、命日だけど」
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51: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/08/23(火) 22:34:32.79 ID:1O1LHxZ+0

怒鳴り声とも笑い事ともわからない声が、背後から身体中を打ち付ける。
まともに聞いていたら鼓膜が破けてしまう。
いや、そもそもこんなものが耳などに入るわけがない。


男(――違う、声に物理的な大きさなど関係ない)


感覚が狂いだす。
五感の全てが過剰にはたらきすぎていた。
死んでからずっと鈍化しただけだったような身体感覚が、急激に覚醒する。


過剰の情報量に脳が錯覚を起こして、
正しく理解するができない。


自分の足が、7倍もの大きさになった気がした。
足の裏から伝わってくる感覚は過剰なのに、その物自体はバランスが悪くて邪魔くさくて、もつれやすくて。

それでもその足のおかげで、閻魔が追いかけてくる位置が、どれほどの場所にまで迫っているのかが、音と振動で鮮明にわかる。

小指の先まで力を入れて、床を掴むように踏みしめた。




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