過去ログ - 「バトルには勝てませんが、ですが、自分の身は自分で守ることは出来るはずです」
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6:名無しNIPPER[saga]
2016/08/25(木) 00:51:32.09 ID:X/OL2flF0

ブースター「フギュッ!?」

モンスターボールというのは存外、頑丈に出来ているものである。ブースターの顔面にゴッ…!と鈍い衝撃を与えた後地面に落ちると

カイロス「ゴギーガッ!」ボゥンッ!

ボールの中からカイロスが飛び出した。然し前述したようにシャムさんには大してポケモンの知識はない、そこから導き出される結論は…

シャムさん「でっかいクワガタだで!」

小学生並の感想であった、自分のポケモンだという認識すらない為命令すら出さないガイジ。そんな光景を余所にロケット団すらしないような攻撃を受けたブースターを案じて駆け寄るお姉さん。

お姉さん「ブースター!大丈夫!?」

ブースター「ぶ…ブー…」

お姉さん「酷い…い、幾らこっちからいきなり攻撃したからって…ポケモンが入ってるボールをぶつけるなんてっ!」

ポケモンを出していない相手に攻撃をするのもルール違反(今回は100%シャムさんが悪いので別にお姉さんは悪くないのだが)とはいえ、ポケモンが入ってるボールで相手のポケモンを攻撃するという信じられない行動をするシャムさんを睨みつけるお姉さん。

シャムさん「???俺、いやわたくし…我が家は…ポケモン持ってないだで?」

お姉さん「何言ってるのよ!現にカイロスがあなたの投げたボールから出てきたじゃないっ!」

シャムさん「???」

シャムさんはお姉さんの発言と現状を頭の中で整理した、そしてある1つの事実に辿り着いた。「あの博士が俺に嫉妬してこんな罠を仕掛けたんだ!」と。

お姉さん「バトルがしたいなら…そう言ってくれれば良いじゃない!それなのに…あんな…」

年下の助詞にここまで言われてしまい自分が不甲斐ない存在だと思われてしまうと焦ったシャムさんは自分の名誉(実は最初からそんなものはないが)を守る自衛行動に出た。



シャムさん「いやいやそれはさ、それはキミの甘えじゃないか?ということや。そんな…甘えた時点で、キミはポケモントレーナーとしてしか、失格だ!と思ったんです」



それだけ言うと残りのモンスターボールを抱えたまま、カイロスのボールを回収せず逃げるように去って行くシャムさん。お姉さんとシャムさんを交互に見た後、一応その後ろを付いて行くカイロス。その場にはへたり込んだお姉さんとブースターだけが残されたのであった。


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