過去ログ - ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」
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193: ◆SqZQSXA.b2[saga]
2017/03/21(火) 01:10:09.83 ID:qmsQDqXq0
目の前で、ぼきりと嫌な音を立てて、彼女の首が折れたのだ。

終わってしまったと、おもった。

彼女は、もうこの世界に戻ってこない。

もう、二度と話すことはない。

その事実が周りを取り囲んで、苛む。

殺した奴が憎いだとか、何を彼女は狙っていたのかとか、そういう理性的なことはどこかへ吹き飛んでしまった。

漠然とした悲しみが胸の奥から溢れて、心を溺れさせる。

呼吸をするのが、苦しい。

どうして、彼女は死んで、自分はこんなふざけた姿になってまで生きているのか。

これは、間違っているじゃないか。

俺が望んだ物語は、『自分は惜しくも死んだが、彼女は契約という縛りから解放されて、自由に生きていく』というものだったのに。

あぁ、すべてがどうでもよくて、無関心だ。

誰も、彼女を助けようとはしなかった。

彼女自身すら、それを否定したのだから当然と言えば当然。

だけど、それを受け止めることは、今の自分にはできそうもない。


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