過去ログ - ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」
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33:名無しNIPPER[saga]
2016/08/30(火) 02:55:33.37 ID:3ihOtevd0
螺旋階段をぐるりと一周して降り、かつては豪奢であったことを匂わせる広間へ出た。

俺はラビットさんに気づかれないように、目を走らせた。

壁にいくつも掛けられた肖像画はどれも判別できないくらい。ぼやけている。

暖炉には長い間使われた形跡がない。

ここも二階と同じく、ほとんど手入れがされていないようだ。

そして、今から会うルナという幼女。

孤独のために心を壊したのだとラビさんは言った。

また、一向にその姿を見せないパパとママとのエア会話をし続けている。

これらのことは、一本の直線でつながっているように思う。

つまり、彼女の両親は他界している可能性が、高い。

もちろんこれはあくまで可能性の話だ。これが勘違いで、生きていることだって絶対ある。

むしろそうであってくれ。俺は学生で、セラピストではない。

両親を失った子と急に友達になれと言われても、むりだ。

なにせ、俺にも今まで友達ができたことは、ないんだからな。

嘘をつくなって?

嘘じゃない。誰一人として友達はいない。

材木座は、都合のいい時に集まる同類。

雪ノ下と由比ヶ浜は、同じ部活に所属している仲間。

協力し合うのは、共通する目的があるからで、友達だからではない。

陽乃さんと葉山に至っては、敵だか知り合いだか分からない始末。

さらに言えば

俺を好いてくれている人よりも、俺のことを嫌っている連中のほうが遥かに数が多い。

俺が好きな人よりも、俺が嫌っている連中のほうが遥かに数が多い。

そんな奴が両親を失った子と友達になる?

孤独でおかしくなった子がそれで喜ぶ?

想像しただけで、気持ちが悪い。


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