過去ログ - ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」
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34:名無しNIPPER[saga]
2016/08/30(火) 02:57:27.36 ID:3ihOtevd0
コンコン ハーイ 

ラビ「ルナ様、例の客人を連れてまいりました」

ルナ「入っていいよ」

八幡「ども」

部屋の中は、台風がここに直撃したのか、と思えるほど荒れ果れていた。

かつては美しい幾何学模様を描いていたと思われる壁紙は刃物で切られたのか鋭く裂けており

床には大小さまざまな人形が散乱していた。

それでも例の幼女は華美な洋服を着て、客の到来に純粋な喜びを示していた。

ルナ「ここには本当は、パパとママ以外の人は入っちゃダメなんだよ!

お兄さんは特別なんだからっ」

彼女は頬を朱に染めて言った。

八幡「とくべつ?」

ルナ「うん。お兄さんの命を助けたのはルナ!だから特別なの!」

八幡(わからん)

八幡「そうだったのか?」

ルナ「そーだよっ。森の中で倒れてたのを助けたの!

もしルナがいなかったらワンワンに食われてたんだよ……ん?」

八幡「どうした」

ルナ「……あれ、それでもよかったのかな?バラバラでも友達には、なれるし…!」ギリッ

八幡「なんでちょっと悔しそうなんだ」

八幡「もし、俺がそのワンワンに食われたら、友達になれないだろう?」

ルナ「ぅ…ワンワンから取り出すのはちょっとやだ。でも死なないと、友達にはなれないよ?」

八幡「えっ」

ルナ「えぇっ!」





八幡(もしや俺は今まで、この世界での友達という単語の意味を誤解していた…?)







八幡「……」

ルナ「お兄さん、どうかしたの?」

ラビ(今までの人より、ルナ様の言う友達の意味に気づくのがすこし早かったわね、やるじゃない!)

ラビ「さてと、私は用事を思い出したから、ちょっと席を外すわね」

八幡「ラビットさん!」

ラビ「なによ」

八幡「友達ってなんだ?」

ラビ「なんでも聞いたら教えてもらえると思わないことね!頭が兎になるわよ!」ピュー!

八幡「おい…おいっ」

ルナ「お兄さんと友達になれるかな、パパ、ママ」ドキドキ

八幡(それってつまり、ころすってことじゃないよな?)ドキドキ


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