過去ログ - ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」
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46:名無しNIPPER[saga]
2016/09/05(月) 00:42:42.70 ID:Y21FLAEe0
骸骨は一歩で、間合いを詰めてきた。

そして、当たれば必殺の袈裟斬りを繰り出してくる。

八幡「くっ!」

俺は残ったチカラを振り絞って、壁に沿うようにして、避けた。

いや、避けようとした。

なんだこれ。左足が、燃えるように痛い。

夥しい量の血が、足から流れ出ていた。

まるで現実味のない光景だ。俺にこんなにも血が通っていたのか?

八幡「ぁ……く…」

モル「……」

骸骨は、俺を見下していた。

赤い液体が、頬にかかった。

それが、自分の血液だと分かるまでにしばらく時間がかかった。

それから振り上げられた剣を見つめることしか、俺にはできなった。

命乞いくらいしておけばと思ったが

彼女らが俺を生かしおくメリットが見つからなかった。

時間をかければ、思いつけたのだろうか。

なぜだか悔しくて、たまらない。

そして突然、静寂が訪れた。

誰もが、その呼吸をとめたのだ。

生きるものが潰える様を、見る為に。

例外を一人除いて、だが。

ラビ「兎さんが入れる扉はどこにでもあるのよ!いくら塞いでもむだなんだから!」

八幡「?」

謎の声と共に、俺のすぐ横の壁が爆発した。

現れたのは、これまた巨大なピンク色の兎と、それに埋もれるようにしてしがみつき、こちらに微笑んでいる少女だった。

ラビ「友達にはなれなかったのね」

八幡「……そうだよ。俺にはできないんだ。これからもずっとな」

ラビ「…ちょっと同情したわ!」

八幡「うるせぇ」

会話が一段落すると骸骨が剣を少女らに向けた。

意外と律儀だ。

モル「消えろ、子兎。貴様に用はない」

ラビ「この子が子兎?いいえ、くっつけばこんなにも大きくなるのよ!」

彼女が破壊した穴から、続々と大小さまざまな兎が飛び込んできた。

そして、この部屋にいたでかい兎と融合し、その体積を大きくしていく。

モル「……」

ラビ「さぁ、せいぜい目を閉じて、耳を塞ぎなさい!今夜限りの大爆発なんだから!」

八幡「ちょっと待て。何する気だ」

ラビ「あんたを助けるのよ!」

一瞬後、部屋は閃光と熱風で溢れかえり、中にあるものを破壊しつくした



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