過去ログ - ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」
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75:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 23:23:49.03 ID:fQoJpN3Z0
ラビットさんは、地面に書かれた魔方陣を一瞥した。

ラビ「この契約の魔法陣がいつ編み出されたのかは分からないけれど

私が物心ついたときには、すでにあったわ。

それはおそらく、母が「ラビットネクロマンサー」で、契約を頻繁に行っていたからでしょうね。

母は、契約した兎さんの霊を手足のように操っていた。

それを見ると、私はとても誇らしかったし、羨ましかった。

あんなふうに兎さんの霊を言うことを聞かせたいと、ずっと思ってた。

小さな頃から、私は兎さんとその霊と遊んでいたから、いっそうね。

そしてある日、母が兎さんの霊と契約するところを見せてあげると、言ってくれたの。

母は「契約さえできるようになれば、あなたも意のままに従わせることできるようになります」と言ったわ。

私は喜んでそれを見に行くことにした。

そして、それを見てから、私は母を恐れるようになったわ。

なぜって?母が、兎さんを殺したのをみてしまったからよ

あのとき母は、私を家の地下室に案内した。

そこは普段鍵がかかっていてね、私にとって、初めての場所だった。

でも、そんなにいい場所でもなかった。

蝋燭の火だけだから薄暗くて、入ってすぐに糞と獣の臭いが鼻をついたわ。

目を凝らしてみると

部屋の両側にちいさな檻がたくさんあってね。兎さんが一匹、一匹、入っていた。

そして、中央にはこの魔方陣があったの。

母は私に見ているように促してから、檻の中で閉じ込めていた兎さんを一匹、魔方陣の真ん中に持っていったわ。

それから私の目の前で、兎さんに跨るようにして覆いかぶさってから、兎さんの首を両手でゆっくりと絞めはじめたの。

目を疑ったわ。でも、怖くて声がかけられなかった。

そうしている間に兎さんも暴れたんだけど、数分も経ったら動かなくなったわ。

でも、時々足がぴくりと動いてね

私は母に泣きついて助けるように言ったんだけど、聞き入れてもらえなかった。

後で分かったけれど、もう既に兎さんは死んでいたの。

それから、母が呪文を唱えると、魔方陣に兎さんの霊が現れた。

兎さんは母を見たとたん、目を見開いて一目散に逃げようとしていた。

けど、母が優しく話しかけるのよ。

『私は、あなたを傷つけないわ。契約を結んでくれさえすればね』

『ねえ、兎さん。

もう二度とあんな目には遭いたくないでしょう?

窒息して死んだのは、なによりも苦しかったはずでしょう?

なら契約を結びなさい。

私はラビットネクロマンサー。あなたの死後も、私のモノなの』



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