過去ログ - 提督「傑作だなぁオイ。笑えるぜ」
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11: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/08/26(金) 20:43:35.39 ID:J1uwhgey0
後悔しながら、提督が向かった方向を眺めた。
提督が五月雨とまた夫婦漫才をしている。
陸奥が提督に詰め寄ろうとする五月雨に絡んでいて、さっきまで武蔵を止めていた長門が今度は陸奥を止めている。
前まで一緒にいた五月雨にも、もう信じてもらえないのか。
武蔵はどこに行ったんだろう・・・。
あぁ、一人だ。
本当にそのとき、突然、実感した。
一筋の涙が目から溢れる。
涙がこれ以上出ないように必死になりすぎて、隣に武蔵が立ったのにも気づけなかった。
大和「あら、どうしたの?武蔵?」
涙を拭いて、武蔵に笑顔を向ける。
武蔵「この作戦が終わった後に話がしたい」
大和「話?」
武蔵「大事な話だ」
大和「ん、わかった」
それだけ言って、武蔵は提督の元に戻っていく。
再び思考に沈む。
・・・そういえば、なんで自分はこんなに彼を手伝おうとしていたのだろうか。
好意ではない。彼には悪いが断言できる。いや、彼もその方が嬉しいのか。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
大和「・・・ふふ」
笑ってしまうぐらい、理由がなかった。
どうして彼を助けたんだろう。
いや、違う、彼自身のことだけに関連した理由を思ったから駄目なのか。
そう思えば、案外すんなりと結論に達した。
・・・日本が、好きなのか。
初めて自分と遭遇して、自分を助けてくれた日本海軍。
自分に蔑視を向けるのではなく、同じ味方として接してくれた。そんな彼らを産んでくれた日本が好きなのだ。
ん、でもそれでなんで彼に繋がるんだろう?おかしい。
別に佐世保でも呉でもよかったのに。
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