過去ログ - 提督「傑作だなぁオイ。笑えるぜ」
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21: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/08/26(金) 20:52:57.53 ID:J1uwhgey0
二〇一〇。空母機動部隊。
所詮は潜水艦、ものの一時間程度で振り切ることは容易だった。
白露ら護衛の駆逐艦が、途中で勢い余ったのか水上航行を開始した十二隻の潜水艦を砲撃で直ちに撃沈した為、相当数が減っていると思われる。
歯痒いのは逃走中であるが故に爆雷攻撃ができないことぐらいか。
白露「どうしますか、赤城さん。時間通りに行けるでしょうか?」
危険を承知の上で艦隊が減速し、白露のソナーに敵影が映らなかったのを確認した後、機動部隊は元の航路に戻りつつある。
赤城「それは無理になると思います。提督か、五月雨さんが潜水艦の脅威に気付けば作戦が変更されているはずですが・・・」
加賀「作戦が変更されているにしてもそうでなくても、私達は止まるわけにはいきません、赤城さん。ここで待機すれば追い付かれてしまいます」
そうですね、と赤城が加賀に同意する。
赤城「皆さん、あとどれくらい走れそうですか?」
白露「ずっと最大戦速だったから結構キツいかも。でも後2、300kmはいける」
赤城「わかりました。後続の補給艦に追い付かれない速度ではだめですから、皆さん10knで航行しましょう」
時雨「ちょっと待って、赤城さん。後続っていうけど、五月雨達がここまで無事にたどり着けるかどうかなんてわからないよ」
赤城「それは・・・」
赤城が目をそらし続けていた問題に、五月雨と同じ白露型である時雨は鋭く切り込む。
時雨「五月雨達は速吸さんも抱えてるから、そんなに速度も出せない。その状態で無事にこれるとは思えないから・・・」
時雨の瞬時の決断は白露型のメンバーも同じだった。
暗闇の中ながら、白露型は目を合わせて強く頷く。
白露「私達が潜水艦を撃沈してくる。赤城さん達は急いで元の場所へ戻って」
突然の発言に赤城が言い返す。
赤城「そんな、これから先も潜水艦がいないなんて保証もないのに!」
白露「私と時雨が二人で行きます。村雨と春雨に警戒を任せますから」
赤城「二隻じゃ更に」
危なくなるんじゃないのか、と言いかけてやめる。
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