過去ログ - 提督「傑作だなぁオイ。笑えるぜ」
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22: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/08/26(金) 20:53:58.97 ID:J1uwhgey0
さっきの戦闘でまともに応戦ができなかったことを考慮しているのか。
ならせめて不意打ちだけは喰らわないようにと、そういうことなのか。
赤城「でも、でもそれじゃ二隻であの中に突っ込むことになりますよ!」
白露「大丈夫。この白露、舞鶴でのんびりしてたわけじゃないからね。潜水艦程度で沈むわけないよ!」
ガッツポーズを決めて白露が言い切った。
赤城「そんな、何の根拠もないのに」
赤城が言い終わるより前に白露と時雨は転針、部隊とは反対の方向へ向かい始める。
赤城「駄目ッ、待ってッ、待ってよッ!!」
赤城の声は暗闇に虚しく響くのみ。
自ら死地へ、それも数的不利もあるにも関わらず二隻は行ってしまう。
もし提督がいれば絶対に許さないはずのことをやり始めているという自覚が、今の白露型にはなかった。
深海棲艦側。
防空棲姫「そう、空母機動部隊が来てるんだ、へぇ、来てたんだ」
潜水艦からの報告に防空棲姫が冷酷的な笑みを浮かべた。
乙一「やっぱり来るんじゃない。この前は航空兵力が増大してるとか言って、やっぱり違ったとか言ってた癖に。空母は来ないなんてどうして言えたのよ」
防空棲姫「戦艦を船にでも載せて運んでくると思ってたんだけどねぇ」
乙一「まぁいいわ。空母が来ても装甲空母とヲ級にどうにかしてもらう。元よりそのつもりだったのだし」
戦艦棲姫「もし首尾がよくない場合は「わかってるわよ!」
乙一「あなた達が来るって言うんでしょ?もうその事は了承したじゃない。一々言わなくてもわかってるわよ」
戦艦棲姫 「・・・でも」
乙一「なによ」
防空棲姫「舞鶴の司令官が私達の第二次攻撃を予測していないはずがない」
乙一「ただ見落としただけじゃないの?人間なんだから間違いぐらいするのよ、きっと」
本当にそうならそれでいいが、そうではないと心のどこかで確信めいたものを感じる。
しかし潜水艦からは空母機動部隊以外何の報告も上がっていない。
何かを画策しているはずだ。絶対に。
私達の事を想定した何かを。
乙一が居心地悪そうにする中、戦艦棲姫と防空棲姫は揃って何かを考え始める。
そうして深海棲艦側は、舞鶴の方にばかり思考を巡らせる。
今回を狙ったものではないが、前回の南鳥島奪還作戦で金剛を送り込んだ岩崎司令官の思惑に深海棲艦側はきっちりと嵌まり込んだ。
灯台下暗し。まさか深海棲艦がこちら側に寝返ってなどいないと固定観念のように考えている相手の思考を逆手にとった戦法だ。
金剛が当然のように第二次攻撃の編成に含まれていることから、蘇の戦法が成功を納めつつあることは間違いない。後は金剛がどれだけ時間を稼げるか、生きて帰ってこられるかにかかっている。
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