過去ログ - 提督「傑作だなぁオイ。笑えるぜ」
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23: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/08/26(金) 20:54:42.28 ID:J1uwhgey0
二〇五〇。

白露「時雨っ、大丈夫っ?」

時雨「大丈夫じゃなくなったらちゃんと言うよ!っ、左舷後方から魚雷三!」

白露「予想より結構多かったね、敵の数!」

白露の左舷数メートルも離れていない海面を三本の航跡がサッと通りすぎる。

今のところ撃沈確認数は2隻。接敵してから10分も経っていない事を考えれば上々と言える。

しかし敵の数も相当である。減らないわけではない。数も正確に把握している。だがそれでも多いのだ。

時雨「あと何隻だっけ!」

爆雷と、通りすぎていった魚雷の爆発音のせいで海域は低音が轟き続けている。そこで会話しようとすると、自然と声も大きくなる。

白露「あと23!」

時雨「23っ、かぁ!」

白露「赤城さん達、ちゃんと行けたかなっ?」

時雨「行けてなかったら僕達の行為が全部意味ないってことになっちゃうじゃないか!上手くいってるに決まってる!」

白露「そうだよね、そうだよ・・・!」

右舷を白い線が通りすぎていく。

白露「じゃあそろそろ、追い上げかけようかな。今回の戦果一位は、私なんだからっ!」


作戦は精密機械のようなものとは誰が言ったものか。

一つの歯車が欠ければ、そのすぐ傍の歯車が動かなくなり、遠くにいる歯車はしばらくは惰性で動いていても、やがて止まる。替えの歯車があれば別だが、替えがなければ止まってしまう。

二つの作戦が平行して動いているなら、二つで一つの仕事を完成する精密機械。

しかし、二つの独立した精密機械に見えても、最後には合わさって一つを作るのだから、片方が止まったら、もう片方がどれだけ動いても完成するには到らない。


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