19:名無しNIPPER[saga]
2016/09/02(金) 23:20:12.51 ID:gH/xnFhQo
【13歳 / 初夏】
神崎蘭子は美しい少女である。
母譲りの流れる銀髪。父譲りの端正な眼差し。健康的に発育した身体。
小学校から中学校ぐらいの時期に掛けて、人はいわゆる思春期に入る。
手短に言えば、蘭子はそりゃもうモテていた。
出身小の同級生はともかく、他校から上がってきた生徒たちはひどく驚いた。
何せ持ち前の容姿に加え、自己紹介の第一声が、
「クク……今こそ降臨の刻! 我が名は神崎蘭子!」
(初めまして! 神崎蘭子ですっ!)
である。
教壇脇に立っていた新任の女性教諭は膝から崩れ落ちた。
「むぅ……」
それから一ヶ月半が経とうとしている。
蘭子の評価は概ね「変わってる娘」ないしは「変わってるけどめっちゃ可愛い娘」に分かれていた。
主に前者は女子、後者は男子による所感である。
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