328:名無しNIPPER[saga]
2016/12/24(土) 18:03:44.83 ID:ckQ0GSngo
「…………分かった」
「おや? これは予想外だったな……」
蘭子は飛鳥を見つめたまま、はっきりと言った。
薄く笑みを浮かべて、飛鳥がいつもより軽い襟足を撫でる。
「てっきり、李衣菜のように」
「ひどいよ」
「……何がだい?」
「どうして、言ってくれなかったの」
「昨日が最後だと?」
「……っ、分かってるなら――」 「――『もっと頑張ったのに』」
蘭子が口を引き結ぶ。
睨むような彼女の視線を、飛鳥は鼻で笑った。
「蘭子。それは、ファンに……下僕に、あまりに失礼じゃないか?」
「……」
「いや、ボクは知っているさ。蘭子、キミはいつだって手を抜いたりはしないってね」
「こんな言葉を知ってるかい。『留まりたくば、走れ。進みたくば、もっと走れ』」
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