348:名無しNIPPER[saga]
2016/12/24(土) 22:06:43.21 ID:ckQ0GSngo
「――ただいま」
「くぅ……」
「あ、お帰りなさ〜……Pさん、私というものがありながらっ」
「いや、茄子。誤解だから」
時計の針が中天を指そうとする頃。
蘭子をお姫様抱っこしたまま帰宅した彼を前に、口元を手で覆う。
茄子は――旧姓、鷹富士茄子は――おどけるように舌を出した。
「なーんて、冗談ですよ。豪華なお土産ですねー」
「先に寝ていてよかったのに」
「何だか良い事起こりそうな気がして、わくわくしてたんです♪」
手招かれるまま、蘭子の身柄を茄子へ引き渡す。
わーとかほーだとか零しながら、茄子は安らかな蘭子の寝顔へ頬ずりした。
「ずっと前から、一度抱き枕にしたいと思ってたんですよー。ありがとうございます!」
「いや、あの、別にそういう訳じゃ」
「うむ……んん……? 約束の女神……?」
(……茄子、さん?)
「さぁさぁ蘭子ちゃん。お疲れのようですし、まずは一緒にお風呂に入りましょうか♪」
「…………ん……む?」
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