過去ログ - 神崎蘭子「大好きっ!!」
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45:名無しNIPPER[saga]
2016/09/09(金) 22:59:57.58 ID:8UxCeRD6o


 「……ご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした」

 「う、うむ……」


紆余曲折を経て、二人の姿はランチタイムの洋食屋にあった。
せめてものお詫びをという体でまんまと誘いに乗ってしまった事に、蘭子は未だ気付かない。
ネクタイと鞄とジャケットは纏めてビニール袋に放り込んである。
無精髭を生やした青年とゴスロリ少女の組み合わせは、傍目から見ても極めて怪しかった。

 「何にしますか? ああ、私が持ちますのでご遠慮無く」

 「……ハンバーグランチ」

 「分かりました」

訝しむような店員にハンバーグランチとナポリタンを注文し、男が蘭子に向き直る。
見知らぬ大人から視線を向けられ、蘭子は思わず居住まいを正した。

 「改めて……神崎さん、でしたね。先程は失礼致しました。私はこういう者です」

男が改めて名刺を差し出す。
ガラスの靴が描かれたそれには、やたらと長ったらしいカタカナが並んでいた。


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