86:名無しNIPPER[saga]
2016/10/08(土) 17:17:44.13 ID:J6ROG74co
「おはようございます」
「おはようございます、楓さん」
爽やかな秋晴れが心地良い翌朝。
昼下がりに出社した楓を、担当プロデューサーがいつもの笑顔で迎えた。
「CD収録の打ち上げ、どうでした?」
「楽しかったですよ。みんな疲れてたみたいで、いつの間にか眠っていましたけど」
「ははは、皆さんまだ若いですからね」
「あら、ひどい……私はもうおばさんだと」
「ああいえ、別にそういう意味ではなくて……!」
「ちょっと煩わしい太陽ね……」
(おはようございます……)
いつもの彼女が魔王ならば、今朝の彼女は小悪魔B。
巻き髪を揺らしながら事務所を覗き込むように呟いた蘭子の挨拶へ、楓が振り向いた。
まさか真っ先に出会うとは予想していなかった為に、制服姿のままの蘭子がビクリと跳ねる。
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