16: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/28(日) 15:32:09.70 ID:BRDevDFC0
男は逃げるかのようにその場から去った。
男の家の付近に着くと、女子高生であろう少女が誰かを探しているかのようにうろうろしていた。
男(なんか、見覚えある顔)
女B「やっほー、ひさしぶりぃー」
男「お、お前っ」
女B「そんな嫌そうな顔すんなよぉー、中三の時あんなに仲良かったじゃーん。ーーで、女Aはどうなってんのいま」
女Bの表情が一変した。見られた人間を切り裂くかのような眼光と、冷酷な人相は彼女の人間性を物語っている。
男「あの時お前が言っていた通りに、なったよ」
女B「まじー! 満足満足。お前はどうなの?」
男(にやにやしやがって)
男「……それも、お前が言ってた通りだ」
女B「うけるぅ。まあそれならよかったわー、んじゃね」
男の話を受けると、満足いったと言わんばかりの面持ちで彼女は消えていった。
男「くそ……。くそ……」
ーーあの女さえいないれば。あの女さえ死ねば。
男は悔しさで震えた。女Bという女にさえ出会っていなければ、全ての今は変わっていただろう。それは火を見るよりも明らかな話だ。
男「あの頃の俺はバカだ……」
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