過去ログ - 女「今の君を教えてよ」
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38: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/31(水) 15:21:29.20 ID:ryABOIXv0
怖いもの見たさでそこに佇む人影を男は見つめた。そして、一歩一歩刻むように距離を縮めていった。
−−おかえり
突然人影が声を発した。男咄嗟に少し身を引いた。何事だろうと思い、様子を伺った。

女「そんなに怖がらなくてもいいんじゃないかな」

男「な、なんだ女か。そういえばお前家近かったもんな。焦ったわ、幽霊とかだったら終わりだなって思った」

突拍子もないことを言いながらも、本心から安堵している様子の男を見て、女は腹を抱えて笑った。

女「君は面白いね。そう思ったのはこの道の灯りが少なくてちょっと怖い感じだから?」

小馬鹿にしたように女が尋ねる。

男「そうだよ。わりぃか。大体この道に街灯を設置しないのが悪いと思わないか? そりゃ夜にこんなところに人影が見えたらびっくりするわ」

女「誰に怒ってんの一体。夜って言ってもまだ十時だよ。丑三つ時ですらないよ。男君は意外と怖がりだね」

男「うるさい。ていうか、なんでお前はこんなところに突っ立ってたんだ?」


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