5:名無しNIPPER[saga]
2016/08/28(日) 04:38:42.19 ID:MJwQNYFp0
すると、森の奥に駅のホームがあった。かなり田舎のようで、無人の駅だ。改札などなくそのまま中に入れてしまう。
駅には電車が止まっていた。
姿は見えなかったのだが、電車の中では改蔵たちがいて、彼らが自分が来るのを待っていたのだと羽美ちゃんは知っていた。
羽美ちゃんは走る。急いで走る。あと少し。あともう一歩で電車に乗れる。
電車の扉に手を伸ばした瞬間、電車は音もなく動き出した。
間に合わなかった。
羽美ちゃんはその場に立ち尽くしていた。森の闇が深まっていく。
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