過去ログ - 鷺沢文香「読み終えたら、またここに来てください」
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◆.qG5SOGbi.
2016/09/20(火) 01:17:30.12 ID:v95LF+Hh0
「……あー…その、すまなかった」
「……いえ、大丈夫です……」
さっきまでの時間が嘘だったかのように、どちらも口を開かなかった。
コーヒーの茹だる音が、さっきよりもはっきりと部屋に響いていた。
「……実はね」
店長さんが、口を開いた。
「…僕が彼女を後押しできたのは、君の存在もあったからなんだ」
「えっ?」
「…さっきの彼の話さ。ああは言ったけど、僕だって馬鹿じゃない。
顔も素性もよく知らない、それも怪しい肩書きの男に、大事な姪の人生を預けようとは思わないよ。
…僕が、彼の言葉を信じられたのは、それを信じられる根拠が僕にあったからなんだ。
……それが、君だった」
どういうことですか、という言葉を吐くことはなかった。
その意味はもう、自分でも分かっていた。
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