4: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:01:48.13 ID:wrArN0sl0
「いたた……」
体を起こすと、藍子が頭を押さえていた。
こうなるくらいなら初めからやらなきゃいいのに。
「大丈夫か?」
「もう痛みはひきました。けど、酷いじゃないですか!」
「ほとんど自爆だったろ!?」
これにどう対応しろと。
藍子がずっとくすぐってきて、耐えてたら無意識で腕が跳ねてぶつかった時もこんなこと言われたな。
別にいいんだが、理不尽な。
「あんなに簡単に倒れるとは思ってなくって……」
「よーしそれ喧嘩売ってるな最高値で買ってやろう」
「きゃ〜〜〜〜♪」
口ではそう言いつつ、膝の上から退く気はないらしい。
頭をぐりぐり撫で回しても楽しそうにしているし。
「あっ、そうだ」
しばらくそうしていると、藍子が何かを思いついたようで首だけ上を向いた。
「耳かき、してくれませんか?」
「いいけど、昨日自分でしてなかったか?」
「そうですけど、こういうのはやってもらうからいいんですよ」
どうやらそういうことらしい。
言いたいことはわかるし同感だ。
むしろ藍子にならしてやるのも楽しいし。
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