5: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/08/29(月) 12:02:21.28 ID:wrArN0sl0
「じゃあ取ってくるから退いてくれないか?」
「ん〜〜」
声をかけると、うつ伏せになって太腿と背中に腕を回してくっついてきた。
「おい、藍子?」
「ほら、そこにあるじゃないですか」
そう言って指差したのは、ソファーの前に置かれているテーブルの下。
そこを見ると、綿棒が置いてあった。
「いつこんなところに?」
「昨日使ったときに、ちょっと」
このくらいなら散らからないし、元に戻すのが面倒だったのだろうか。
まぁ、近くにあるなら都合がいい。
「藍子、取って」
「屈めば取れますよー」
どうやら今日は徹底的に甘えるつもりらしい。
「わかりましたよ、お姫様っ」
藍子の頭を乗せたまま屈んで手を伸ばす。
一応、藍子を潰さないようにしないと……。
「はぁーーーーーーーー」
「……おい」
ちょうど腹の辺りにTシャツ越しに息を吐きかけてきた。
くすぐったくはないが、ちょっと熱い。
「ふふっ♪」
「藍子が楽しそうで何よりだ」
まったく、どっちがわがままなんだか。
16Res/11.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。