過去ログ - 狸娘「ヘイユー!可愛いね!わたしとお茶しない!?」狐娘「あ?」
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183: ◆pCsbWLFMKc[saga]
2016/09/10(土) 21:58:47.14 ID:zBNxdAJG0
狸娘(そう言って狐ちゃんは珍しくわたしに笑顔を向けてくれました。
   でもそれはすごく一瞬で、すぐに背中をむけるとホームに向かって歩き出していました)

狸娘(わたしはそれを何も言わずに見つめることしかできませんでした。
   狐ちゃんは一度言いだしたら聞かない人だとわかっていたのと、それでも離れ離れになりたくない思いと、
   しかしこうなってしまってはもう自分にできることはないとわかってしまったやるせなさで茫然としていました)

狸娘(狐ちゃんの背中を無言で見送りながら、ふと空を見上げると、綺麗な澄んだ青空。
   ソーキョーは物騒な街だけど、この綺麗な青空はどこも変わらない。
   この綺麗な青空は、わたしと狐ちゃんで妖怪から守ったものなんだと気づいたとき、なんだか誇らしくなり)

狸娘(それと同時に、なんの根拠もなく、狐ちゃんとはまた会えるんじゃないかという思いで胸がいっぱいになりました)

狸娘(狐ちゃんは、可愛くて、強くて、本当はとても優しい人です)

狸娘(今度会ったら、美味しいお饂飩でも奢ってあげよう、そう思って、わたしは彼女に大きく手を振りました)

狸娘(振り返らない彼女に、それでも大きく手を振りながら。
   どこからともなく爽やかな風が、彼女のサラサラな金髪を揺らしていました)

狸娘(これが、わたしのソーキョーデビューの出来事です。
   色々あったけど、今はもうそっと思い出を胸にしまって)

狸娘(この物語は、これで、おしま


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