過去ログ - 【安価・コンマ】貴方が幻想郷で暮らすんだ!其の伍!【東方】
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962:名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:48:47.73 ID:91yn0oDi0
「……」

 よし、ケガも追手もない。

 アパートからとにかく走り、雑木林の奥にプレハブ小屋があると知っていた、公園に辿り着いていた。
 本来ここに辿り着くまでには散歩道があるのだが、雑草が生えすぎて、そんなものがあったか疑わしい。だがそれゆえ、奥にこんな場所があるなんて知らない人も多いはず。

とはいえ、そう長居は出来ないだろう。“ザ・犯人の隠れ家”という感じだしな。

「タイムリープ……」

プレハブ小屋は、出入口はひとつだけ。中も申し訳程度の光を放つ電球と、3人程度が座れるベンチがあるだけ。それでもそんなベンチですら、窮鼠のように逃げてきた僕にとってはありがたい。

そこに腰を落ち着ければ、口からは自然と独り言が漏れる。

 何十回も同じ時間を繰り返し、僕は遅塚神大の行動を理解しようとしていた。だがそれは奴の方も同じで、僕が次はどんな手で来るか……ならどのタイミングでリープするか……と、考えていたのだろう。何度もリープして、記憶がどんどん積み重なり……もはや学習といえる。

 そして、今日僕の身に起こり、今もこんな場所に追い詰められる結果となっていること。

恐らく奴は、僕の監視のためか、裏から手を回すためか、かなり前の時間にタイムリープして準備していたのだろう。そうして、何か僕が犯罪者になり得るように手を回した……。その結果が、先程僕の家に来た奴ら、ということだ。たぶんあれは警察だろう。

だが、飛び降りた先のアパート裏には誰もいなかったことを考えると、証拠は何も取れていない、ただの聞き込みだったのかもしれない。参考人程度ということだ。
 僕が逃げたことで、おめでとう容疑者へランクアップ! となったと思うが、まさかここまで織り込み済みなのか?


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