過去ログ - フレデリカ「いつかの休日に」
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3: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/30(火) 11:59:38.51 ID:j6uGZNPFO





電車から降りて改札を抜ける。
最初に来た時は迷いに迷った地下の迷宮をくぐり抜け、約束してある出口へ向かう。
未だに降りた改札によっては迷うけれど、今回はある程度下調べしてあった。
階段を駆け上がり、待ち合わせの交番前へ。


ちなみに交番前に設定したのは自分。
だってほら、アイドルだぞ。
何かあってからじゃ遅いんだから。
タダでさえ目立つのにオシャレなんてしてたら変な人に絡まれるだろうし。


心配も杞憂に、交番前で何かトラブルは起きていなかった。
約束の時間から約5分過ぎている。
丁度いいタイミングで到着出来たようだ。
約5分後に来るであろう彼女からの奇襲に備え、背は壁に付けておく。


…5分経った。
おかしい、予想では10分遅れて後ろから帽子で顔を隠され
「動くな、手を上げろー」
となるハズだったのに。
その為に完璧なツッコミまで用意しておいたのに。


その時、ブーンブーンとスマホが震えた。
見れば彼女から連絡が着ている。


「もしもし、俺だ」


「わぁお、無事だったよーだね。組織の奴らは追い払えたー?」


突然の振りに対応してくれた彼女とこのまま厨二病トークを繰り広げるのも魅力的だが、交番前でやる事ではないと諦める。
現に此方をチラチラ見ているのだから。
残念ながら自分は、人に見せ付ける様なマッスルもビジュアルも持ち合わせていない。




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