過去ログ - フレデリカ「いつかの休日に」
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5: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/30(火) 12:01:50.49 ID:j6uGZNPFO




服と言うモノは、自分が思っているより何倍も高かった。
何故ただの白地のシャツ一枚に10連2〜3回分も払わなければならないのだ。
と、ぶつくさ垂れながらも会計を済ます。


フレデリカ様にコーディネートしてもらい、取り敢えず全身の装備を一新していく。
フレデリカも自分の服が見たいと言っていたが、申し訳ないけれど先にパパッと自分を飾らなければ。
隣を歩いていて恥ずかしくないくらいには。


そしてその当の本人は、案外俺をマネキンにするのが楽しかった様で次々と俺を試着室に閉じ込めてゆく。
別に試着する分には構わないけれど、これ全て買おうとするとしばらくもやし暮らしになるぞ。
まぁフレデリカも全部買うだなんて考えていないだろうけれど。
あと時折同事務所のキグルミアイドルがご愛用してそうなモノを持ってくるのは辞めて頂きたい。


「…だんだん、俺の事オモチャにしてないか?」


「人生楽しまなきゃソンだよー」


返事になっていない。
付き合いは短くないが、未だにこのフリーダム娘に振り回されっぱなしだ。
若い子の思考は分からないと言うが、おそらく同年代の人たちでも此奴の考えは読めないだろう。
と言うか、行動が読めない。


「よーし、コレで良いじゃろう!」


どうやらフレデリカさんのお眼鏡に適う格好に整えられた様だ。
姿見を見れば、何時もより若々しい俺が写っている。
格好一つでここまで変われるものなのか。
ファッションと言うのはなかなかに奥深い。
やはり今度一度、きちんと勉強を…


「むー、プロデューサー?次はアタシの買い物だよー」


「おう、選んでくれてありがとな」


エスカレーターを使って下のフロアへ。
ワンフロアしかないメンズの違い、レデイースは建物殆どのフロアに店がある。
随分と酷い格差ではないか。
まぁGパンにシャツ一枚で充分な普段の自分からしたらワンフロアすら必要ないけれど。




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