8: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/30(火) 12:03:38.17 ID:j6uGZNPFO
少しずつ、両手に袋が増えてゆく。
普段から色々な機材や書類を持ち運ぶから侮っていたけれど、案外服というものもなかなかの重量があった。
文香ちゃんと杏ちゃんへのお土産ーと言ってダンベルを選び始めた時は流石に止めた。
貰って嬉しくないだろうし、俺の両手が死ぬ。
殆どのフロアを回り終えた頃、俺の体力は限界まで磨り減っていた。
事務所へ戻ってエナジーなドリンクを傾けたい気分だ。
あれは一体どんな成分で構成されているのだろう?
一度ちひろさんに尋ねたところ、フレデリカさんよりファンタスティックな物ですと言われて考える事を辞めたけれど。
「よーし、ここら辺で勘弁するかー」
「ん?大麻?」
「プロデューサーもけっこーテキトーになってきたねー」
どうやらひと段落ついた様だ。
これ以上ショッピングを続ける様なら流石に一度コインロッカーに頼ろうと思っていたが。
どうやらお世話にならずに済みそうだ。
「じゃーカフェにでもいこーか?」
ようやく少し落ち着ける様だ。
ありがたい、一度アイスコーヒーでも飲みたい。
冷房が効いている建物とはいえ、この量の荷物を運んでいると少し汗をかいてしまう。
空調を28度に固定されている事務所よりは涼しいけれど。
「何処にする?建物内に2つくらいあったと思うけど」
「近くにお気に入りのカフェがあるからそっちかなー」
フレデリカ先生のお気に入りとな。
割と期待が高まる。
さて、と。
炎天下の中この荷物を抱えて進む事を覚悟し、一度大きく深呼吸した。
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